斑鳩の文化財
斑鳩町は、法隆寺や藤ノ木古墳に代表されるように歴史と文化の豊かなまちです。その歴史のはじまりは、JR法隆寺駅の北方における発掘調査において旧石器が採集されていることから、その歴史は後期旧石器時代にさかのぼります。そういった歴史を背景に、町内には文化財が多くあります。
文化財の概要
斑鳩町は、法隆寺や藤ノ木古墳に代表されるように歴史と文化の豊かなまちです。その歴史の確実なはじまりは、縄文時代にさかのぼり、そういった歴史を背景に、町内には多くの文化財があります。
発掘調査などからは、縄文時代や弥生時代の斑鳩は比較的小さな集落が点在しているといった状況であったようですが、特に藤ノ木古墳に代表される古墳時代後期と呼ばれている6世紀後半頃から、聖徳太子が斑鳩へ移り住んだ飛鳥時代にかけては、斑鳩宮や岡本宮などの諸宮のほかに、法隆寺(若草伽藍)や中宮寺が建立されて、当時の宮都であった飛鳥地域と遜色のない仏教を中心とした文化の華がひらきました。その後、法起寺や法輪寺の建立の着手がありましたが、蘇我氏の襲撃によって上宮王家の滅亡し、造寺活動が停滞したようです。『日本書紀』にある天智天皇九(670)年の法隆寺罹災後は、法隆寺の再建を機に、斑鳩地域の中宮寺、法輪寺、法起寺と言った日本を代表する古代寺院の建設が活発化し、飛鳥時代(白鳳期)の仏教文化がひときわ輝きを放ちました。奈良時代には、斑鳩宮跡に夢殿で有名な法隆寺東院伽藍(上宮王院)が建立されるなど、奈良時代以降も太子信仰の拠点として興隆し、現代に至るまで法灯を守り続けられています。特に法隆寺においては、七世紀後半の罹災後に再建された現存する世界最古の木造物群を有し、現在に至るまで綿々と仏教文化を伝えられてきましたことから、“仏教建造物の博物館”として、法起寺とともに「法隆寺地域の仏教建造物」として、平成5(1993)年12月、国内初の世界文化遺産の登録を受けました。
現在、町内に所在する文化財のうち、歴史上学術的価値の高いものとして指定を受けている文化財は、国宝41件、国指定重要文化財178件、国史跡6件、国登録有形文化財21件、県指定文化財9件、町指定文化財3件を数え、これらの他にも、まだ多くの文化財が町内に所在しています。
文化財一覧
区分 | 名称 | 数量 |
---|---|---|
法隆寺地域の仏教建造物 | 一件 |
- ※
- 国指定文化財として下記に掲げられたもので、有形文化財(建造物、絵画、彫刻、工芸品、書跡・典籍、古文書、歴史資料、考古資料)のうち、
★印がついたものは国宝です。それ以外は全て重要文化財となります。
区分 | 名称 | 数量 |
---|---|---|
建造物 | 法隆寺 金堂‥★ | 一棟 |
建造物 | 法隆寺 中門‥★ | 一棟 |
建造物 | 法隆寺 五重塔‥★ | 一基 |
建造物 | 法隆寺 東院夢殿‥★ | 一棟 |
建造物 | 法隆寺 上御堂(上堂) | 一棟 |
建造物 | 法隆寺 大講堂‥★ | 一棟 |
建造物 | 法隆寺 鐘楼‥★ | 一棟 |
建造物 | 法隆寺 経蔵‥★ | 一棟 |
建造物 | 法隆寺 廻廊‥★ | 二棟 |
建造物 | 法隆寺 東院南門(不明門) | 一棟 |
建造物 | 法隆寺 東院四脚門 | 一棟 |
建造物 | 法隆寺 東院礼堂 | 一棟 |
建造物 | 法隆寺 東院廻廊 | 二棟 |
建造物 | 法隆寺 東院鐘楼‥★ | 一棟 |
建造物 | 法隆寺 東院伝法堂‥★ | 一棟 |
建造物 | 法隆寺 東院舎利殿及び絵殿 | 一棟 |
建造物 | 法隆寺 南大門‥★ | 一棟 |
建造物 | 法隆寺 西円堂‥★ | 一棟 |
建造物 | 法隆寺 聖霊院‥★ | 一棟 |
建造物 | 法隆寺 食堂及び細殿‥★ | 二棟 |
建造物 | 法隆寺 東大門‥★ | 一棟 |
建造物 | 法隆寺 北室院本堂 | 一棟 |
建造物 | 法隆寺 地蔵堂 | 一棟 |
建造物 | 法隆寺 三経院及び西室‥★ | 一棟 |
建造物 | 法隆寺 新堂 | 一棟 |
建造物 | 法隆寺 北室院表門 | 一棟 |
建造物 | 法隆寺 宗源寺四脚門(勧学院表門) | 一棟 |
建造物 | 法隆寺 東室‥★ | 一棟 |
建造物 | 法隆寺 妻室 | 一棟 |
建造物 | 法隆寺 福園院本堂 | 一棟 |
建造物 | 法隆寺 綱封蔵‥★ | 一棟 |
建造物 | 法隆寺 大湯屋 | 一棟 |
建造物 | 法隆寺 大湯屋表門 | 一棟 |
建造物 | 法隆寺 西園院客殿 | 一棟 |
建造物 | 法隆寺 西園院上土門 | 一棟 |
建造物 | 法隆寺 寶珠院本堂 | 一棟 |
建造物 | 法隆寺 西院大垣 | 三棟 |
建造物 | 法隆寺 西院東南隅子院築垣 | 二棟 |
建造物 | 法隆寺 西院西南隅子院築垣 | 二棟 |
建造物 | 法隆寺 東院大垣 | 三棟 |
建造物 | 法隆寺 薬師坊庫裡 | 一棟 |
建造物 | 法隆寺 西園院唐門 | 一棟 |
建造物 | 法隆寺 北室院太子殿 | 一棟 |
建造物 | 法隆寺 中院本堂 | 一棟 |
建造物 | 法隆寺 旧富貴寺羅漢堂 | 一棟 |
建造物 | 法隆寺 律学院本堂 | 一棟 |
絵画 | 法隆寺 絹本著色蓮池図 | 一隻 |
絵画 | 法隆寺 絹本著色星曼荼羅図 | 一面 |
絵画 | 法隆寺 紙本著色扇面古写経 | 一幅 |
絵画 | 法隆寺 絹本著色孔雀明王像 | 一幅 |
絵画 | 法隆寺 絹本著色毘沙門天像 | 一面 |
絵画 | 法隆寺 絹本著色五尊像 | 一幅 |
絵画 | 法隆寺 絹本著色十六羅漢像 | 一双 |
絵画 | 法隆寺 絹本著色聖徳太子像 | 一面 |
絵画 | 法隆寺 金堂内陣旧壁画 | 二十面 |
絵画 | 法隆寺 金堂外陣旧壁画 | 十二面 |
絵画 | 法隆寺 五重塔初層旧壁画 | 十八面 |
絵画 | 法隆寺 絹本著色聖皇曼荼羅図 | 一幅 |
絵画 | 法隆寺 絹本著色法華曼荼羅図 | 一幅 |
絵画 | 法隆寺 絹本著色星曼荼羅図 | 一幅 |
絵画 | 法隆寺 絹本著色聖徳太子勝鬘経講讃図 | 一面 |
彫刻 | 法隆寺 木造観音菩薩立像(百済観音)大宝蔵院‥★ | 一軀 |
彫刻 | 法隆寺 木造観音菩薩立像(救世観音) 夢殿‥★ | 一軀 |
彫刻 | 法隆寺 銅造薬師如来坐像(釈迦三尊)金堂‥★ | 一軀 |
彫刻 | 法隆寺 木造四天王立像 金堂‥★ | 四軀 |
彫刻 | 法隆寺 木造観音菩薩立像(九面観音)大宝蔵院‥★ | 一軀 |
彫刻 | 法隆寺 銅造観音菩薩立像(薬師如来脇侍) | 二軀 |
彫刻 | 法隆寺 木造観音菩薩立像 | 一軀 |
彫刻 | 法隆寺 銅造観音菩薩立像(夢違観音)大宝蔵院‥★ | 一軀 |
彫刻 | 法隆寺 銅造阿弥陀如来及脇侍像 金堂 | 二軀 |
彫刻 | 法隆寺 銅造観音菩薩立像 金堂 | 一軀 |
彫刻 | 法隆寺 木造伝観勒僧正坐像 西院経蔵 | 一軀 |
彫刻 | 法隆寺 木造薬師如来及両脇侍坐像 大講堂‥★ | 三軀 |
彫刻 | 法隆寺 木造釈迦如来及両脇侍坐像 上御堂‥★ | 三軀 |
彫刻 | 法隆寺 塑造薬師如来坐像 食堂 | 一軀 |
彫刻 | 法隆寺 塑造梵天・帝釈天立像 大宝蔵院 | 二軀 |
彫刻 | 法隆寺 木造弥勒菩薩半跏像 | 一軀 |
彫刻 | 法隆寺 塑造道詮律師坐像夢殿‥★ | 一軀 |
彫刻 | 法隆寺 毘沙門天・吉祥天立像 金堂‥★ | 二軀 |
彫刻 | 法隆寺 木造四天王立像 上御堂 | 四軀 |
彫刻 | 法隆寺 木造梵天・帝釈天立像 伝法堂 | 二軀 |
彫刻 | 法隆寺 木造聖徳太子、山背王、殖栗王、卒末呂王、恵慈法師坐像聖霊院‥★ | 五軀 |
彫刻 | 法隆寺 乾漆薬師如来坐像 西円堂‥★ | 一軀 |
彫刻 | 法隆寺 木造地蔵菩薩立像 大宝蔵院‥★ | 一軀 |
彫刻 | 法隆寺 木造薬師如来両脇士像 新堂 | 三軀 |
彫刻 | 法隆寺 木造聖観音立像(夢殿観音前立)夢殿 | 一軀 |
彫刻 | 法隆寺 木造如意輪観音坐像 聖霊院 | 一軀 |
彫刻 | 法隆寺 木造地蔵菩薩立像 聖霊院 | 一軀 |
彫刻 | 法隆寺 木造四天王立像 新堂 | 四軀 |
彫刻 | 法隆寺 金銅釈迦如来文殊菩薩像一座 | 二軀 |
彫刻 | 法隆寺 金銅薬師如来坐像(伝峰薬師胎内仏) | 一軀 |
彫刻 | 法隆寺 乾漆阿弥陀如来両脇士像 伝法堂 | 三軀 |
彫刻 | 法隆寺 金銅誕生釈迦仏立像・観世音菩薩立像 | 六軀 |
彫刻 | 法隆寺 厨子入銅板押出阿弥陀三尊及僧形像 大宝蔵院 | |
彫刻 | 法隆寺 塑造四天王立像 大宝蔵院 | 四軀 |
彫刻 | 法隆寺 木造阿弥陀如来坐像 伝法堂 | 一軀 |
彫刻 | 法隆寺 木心乾漆弥勒菩薩坐像 大宝蔵院 | 一軀 |
彫刻 | 法隆寺 木造文殊普賢菩薩立像 大宝蔵院 | 二軀 |
彫刻 | 法隆寺 日光月光菩薩立像 大宝蔵院 | 二軀 |
彫刻 | 法隆寺 乾漆観音勢至菩薩立像 伝法堂 | 二軀 |
彫刻 | 法隆寺 木造観音勢至菩薩立像 大宝蔵院 | 二軀 |
彫刻 | 法隆寺 木造舞楽面 | 三十五面 |
彫刻 | 法隆寺 木造菩薩面 大宝蔵院 | 三面 |
彫刻 | 法隆寺 木造善女竜王立像 | 一軀 |
彫刻 | 法隆寺 木造阿弥陀如来坐像 三経院 | 一軀 |
彫刻 | 法隆寺 木造十二神将立像 西円堂 | 十軀 |
彫刻 | 法隆寺 厨子入木造聖徳太子坐像 大宝蔵院 | 一軀 |
彫刻 | 法隆寺 木造弥勒菩薩坐像 | 一軀 |
彫刻 | 法隆寺 木造千手観音立像 西円堂 | 一軀 |
彫刻 | 法隆寺 木造如意輪観音坐像 大宝蔵院 | 一軀 |
彫刻 | 法隆寺 木造阿弥陀如来坐像 | 一軀 |
彫刻 | 法隆寺 木造普賢延命坐像 | 一軀 |
彫刻 | 法隆寺 木造釈迦如来坐像 | 一軀 |
彫刻 | 法隆寺 木造弥勒仏坐像 伝法堂 | 一軀 |
彫刻 | 法隆寺 木造阿弥陀如来坐像 | 一軀 |
彫刻 | 法隆寺 木造天鼓雷音如来坐像 | 一軀 |
彫刻 | 法隆寺 木造薬師如来坐像 伝法堂 | 一軀 |
彫刻 | 法隆寺 木造釈迦如来坐像 伝法堂 | 一軀 |
彫刻 | 法隆寺 木造薬師如来坐像 | 一軀 |
彫刻 | 法隆寺 金銅釈迦如来立像 | 一軀 |
彫刻 | 法隆寺 木造伎楽面(大宝蔵院) | 一面 |
彫刻 | 法隆寺 乾漆阿弥陀如来及両脇侍像 伝法堂 | 三軀 |
彫刻 | 法隆寺 木造四天王立像 大講堂 | 四軀 |
彫刻 | 法隆寺 乾漆阿弥陀如来坐像 伝法堂 | 一軀 |
彫刻 | 法隆寺 木造阿弥陀如来坐像 | 一軀 |
彫刻 | 法隆寺 木造聖観音立像 | 一軀 |
彫刻 | 法隆寺 金銅僧徳聡等造像記 | 一枚 |
彫刻 | 法隆寺 乾漆行信僧都坐像 夢殿‥★ | 一軀 |
彫刻 | 法隆寺 木造聖徳太子立像 大宝蔵院 | 一軀 |
彫刻 | 法隆寺 木造地蔵菩薩半跏像 地蔵堂 | 一軀 |
彫刻 | 法隆寺 塑造金剛力士立像 中門 | 二軀 |
彫刻 | 法隆寺 木造不動明王及二童子立像 護摩堂 | 三軀 |
彫刻 | 法隆寺 木造弘法大師坐像 護摩堂 | 一軀 |
彫刻 | 法隆寺 木造阿閦如来坐像 | 一軀 |
彫刻 | 法隆寺 木造四天王立像 伝法堂 | 四軀 |
彫刻 | 法隆寺 木造持国天・増長天立像 三経院 | 二軀 |
彫刻 | 法隆寺 木造光背 | 一箇 |
彫刻 | 法隆寺 木造行道面 | 十面 |
彫刻 | 法隆寺 磚製阿弥陀如来及脇侍像 | 一面 |
彫刻 | 法隆寺 木造千手観音立像 | 一軀 |
彫刻 | 法隆寺 木造十二神将立像 西円堂 | 二軀 |
彫刻 | 法隆寺 塑造吉祥天立像 金堂 | 一軀 |
彫刻 | 法隆寺 銅造釈迦如来及両脇侍像 金堂‥★ | 三軀 |
彫刻 | 法隆寺 銅造阿弥陀如来及両脇侍像(伝橘夫人念持仏) 大宝蔵院‥★ | 一具 |
彫刻 | 法隆寺 塑造塔本四面具 五重塔‥★ | |
彫刻 | 法隆寺 木造追儺面 | 三面 |
工芸 | 法隆寺 玉虫厨子‥★ | 一基 |
工芸 | 法隆寺 木造天蓋‥★ | 三箇 |
工芸 | 法隆寺 銅壺 大宝蔵院 | 一口 |
工芸 | 法隆寺 四騎獅子狩文錦‥★ | 一面 |
工芸 | 法隆寺 鼉太鼓 伝法堂 | 一対 |
工芸 | 法隆寺 木造鉦鼓台 伝法堂 | 三基 |
工芸 | 法隆寺 銅鐘 東院鐘楼 | 一口 |
工芸 | 法隆寺 銅鐘 西院鐘楼 | 一口 |
工芸 | 法隆寺 黒漆螺鈿卓‥★ | 一脚 |
工芸 | 法隆寺 金銅鉢 | 三口 |
工芸 | 法隆寺 黒漆六角厨子 | 一基 |
工芸 | 法隆寺 無文磬 | 一面 |
工芸 | 法隆寺 銅水瓶 | 一口 |
工芸 | 法隆寺 蜀江錦 | 三面 |
工芸 | 法隆寺 銅錫杖 | 一柄 |
工芸 | 法隆寺 銅錫杖 | 一柄 |
工芸 | 法隆寺 銅錫杖 | 一柄 |
工芸 | 法隆寺 黒漆布薩手洗・黒漆布薩花器・銅水瓶 | |
工芸 | 法隆寺 金銅法具類 | |
工芸 | 法隆寺 鋳銅六器 | 十二口 |
工芸 | 法隆寺 金銅花瓶 | 一口 |
工芸 | 法隆寺 金銅火舎 | 一口 |
工芸 | 法隆寺 金銅雲形磬 | 一面 |
工芸 | 法隆寺 石灯籠 五重塔西南 | 一基 |
工芸 | 法隆寺 金銅装唐組垂飾残闕 | 一括 |
工芸 | 法隆寺 黒漆華形大壇 | 一基 |
書跡・典籍 | 法隆寺 紙本墨書恵沼神塔碑 | 一巻 |
書跡・典籍 | 法隆寺 大慈恩寺三蔵法師伝 | 三巻 |
書跡・典籍 | 法隆寺 崇俊塔銘 | 一巻 |
書跡・典籍 | 法隆寺 紙本墨書附法伝 | 一巻 |
書跡・典籍 | 法隆寺 紙本墨書弥勒上生経疏 | 一巻 |
書跡・典籍 | 法隆寺 紙本墨書大方広仏華厳経 | 一巻 |
書跡・典籍 | 法隆寺 紙本墨書七大寺巡礼私記 | 一冊 |
書跡・典籍 | 法隆寺 大唐西域記 | 十巻 |
書跡・典籍 | 法隆寺 版本成唯識論述記 | 二十冊 |
書跡・典籍 | 法隆寺 大般若経 | 六百巻 |
書跡・典籍 | 法隆寺 法隆寺一切経 | 八百九十巻 |
書跡・典籍 | 法隆寺 法隆寺縁起白拍子 | 一巻 |
古文書 | 法隆寺 紙本墨書文書 | 一巻 |
古文書 | 法隆寺 法隆寺領播磨国鵤庄絵図 | 一鋪 |
考古資料 | 法隆寺 木造百万小塔・十万節塔・一万節塔・陀羅尼一百巻 | 百二基 |
歴史資料 | 法隆寺 十七条憲法板木 | 一枚 |
歴史資料 | 法隆寺 調布 | 二枚 |
歴史資料 | 法隆寺 法隆寺枡 | |
歴史資料 | 法隆寺 法隆寺金堂壁画写真ガラス原板 | 三百六十三枚 |
史跡 | 法隆寺 旧境内 | |
彫刻 | 法隆寺北室院 木造阿弥陀如来及両脇侍像 本堂 | 三軀 |
彫刻 | 法隆寺宝珠院 木造文殊菩薩騎獅像 本堂 | 一軀 |
彫刻 | 法輪寺 木造薬師如来坐像 | 一軀 |
彫刻 | 法輪寺 木造十一面観音立像 | 一軀 |
彫刻 | 法輪寺 木造虚空蔵菩薩立像 | 一軀 |
彫刻 | 法輪寺 木造聖観音立像 | 一軀 |
彫刻 | 法輪寺 木造吉祥天立像 | 一軀 |
彫刻 | 法輪寺 木造地蔵菩薩立像 | 一軀 |
工芸 | 法輪寺 多宝塔文磬 | 一面 |
工芸 | 法輪寺 竜鬢褥 | 一枚 |
考古資料 | 法輪寺 鴟尾残闕 | 一箇 |
考古資料 | 法輪寺 大和法輪寺塔心礎納置銅壺 | 一合 |
建造物 | 法起寺 三重塔‥★ | 一基 |
彫刻 | 法起寺 銅造菩薩立像 | 一軀 |
彫刻 | 法起寺 木造十一面観音立像 収蔵庫 | 一軀 |
史跡 | 法起寺 境内 | |
建造物 | 吉田寺 多宝塔 | 一基 |
彫刻 | 吉田寺 木造阿弥陀如来坐像 収蔵庫 | 一軀 |
建造物 | 伊弉冊命神社 伊弉冊命神社本殿 | 一棟 |
彫刻 | 成福寺 木造聖徳太子立像 | 一軀 |
彫刻 | 中宮寺 木造菩薩半跏像‥★ | 一軀 |
彫刻 | 中宮寺 紙製文殊菩薩立像 | 一軀 |
工芸 | 中宮寺 天寿国繍帳残闕 (奈良国立博物館)‥★ | 一帳 |
書跡・典籍 | 中宮寺 紙本墨書瑜伽師地論 | 二巻 |
彫刻 | 融念寺(神南) 木造地蔵菩薩立像 | 一軀 |
彫刻 | 融念寺(神南) 木造聖観音立像 | 一軀 |
彫刻 | 勝林寺 木造十一面観音立像 (奈良国立博物館) | 一軀 |
彫刻 | 勝林寺 木造聖観音立像 (奈良国立博物館) | 一軀 |
彫刻 | 勝林寺 木造薬師如来坐像 (奈良国立博物館) | 一軀 |
彫刻 | 仙光寺 木造十一面観音立像 | 一軀 |
史跡 | 三井瓦窯跡 | |
史跡 | 三井 | |
史跡 | 中宮寺跡 | |
史跡 | 藤ノ木古墳 |
区分 | 名称 | 数量 |
---|---|---|
建造物 | 法輪寺 西門 | 一棟 |
彫刻 | 法輪寺 木造釈迦如来坐像 | 一軀 |
工芸 | 法輪寺 銅錫杖頭 | 一柄 |
建造物 | 素戔嗚神社 本殿 | 一棟 |
工芸 | 法隆寺 剣 | 一口 |
工芸 | 中宮寺 阿弥陀三尊繍仏 | 一幅 |
工芸 | 中宮寺 木造扁額 | 一面 |
天然記念物 | 龍田神社 ソテツの巨樹 | 一本 |
史跡 | 仏塚古墳 | 一基 |
区分 | 名称 | 数量 |
---|---|---|
史跡 | 駒塚古墳 | 一基 |
史跡 | 調子丸古墳 | 一基 |
歴史資料 | 安田家文書 | 一括 |
区分 | 名称 | 数量 |
---|---|---|
建造物 | 辰巳家住宅 | 十三棟 |
建造物 | 太田酒造 | 六棟 |
建造物 | 來田家住宅離れ | 一棟 |
建造物 | 中宮寺表御殿 | 一棟 |
藤ノ木古墳
藤ノ木古墳は法隆寺の西約350mに所在する直径50m以上、高さ約9mの6世紀後半の円墳です。
昭和60年(1985年)に第1次調査が実施され、南東方向に開口する全長13.95mの両袖式の横穴式石室と石室内に納められた朱塗りの刳抜式家形石棺が確認されました。石室の奥壁と石棺の間からは「金銅製透彫鞍金具(こんどうせいすかしぼりくらかなぐ)」に代表される世界でも類例のない装飾性豊かな馬具が出土したことによって、一躍有名になりました。
史跡 中宮寺跡
現在の中宮寺は法隆寺の東院の北東にありますが、その場所には江戸時代のはじめに移ったところで、飛鳥時代のはじめに建てられたのが、ここ中宮寺跡です。移転後は大半が農地となり、ほぼ中央に土壇を残す以外、敷地の南東には溜池が掘られるなどその姿を大きく変えました。
昭和38年(1963年)からはじまった発掘調査により、かっての姿が明らかになり、その全域が史跡に指定されました。
調査の結果、土壇の南半分が塔、北半分が金堂の基壇で、塔と金堂が南北に並ぶ「四天王寺式伽藍配置」であることがわかりました。建てられた時期は瓦などの出土遺物から飛鳥時代(7世紀前半)と推定されます。
駒塚古墳
国道25号の南側、幸前集落と国道25号線を挟んだ南側に所在する、前方部を南に向けた前方後円墳です。全長は約49mですが、前方部が削られていることから本来の全長は明らかではありません。古墳名は聖徳太子の愛馬である「黒駒」を葬ったとの伝承に由来します。平成12年度から14年度にかけて斑鳩町教育委員会により発掘調査を実施しました。調査の結果、古墳時代前期(4世紀後半)に築造されたことが明らかとなりました。駒塚古墳の南側に所在する調子丸古墳と共に平成4年10月8日に町史跡の指定を行いました。
調子丸古墳
駒塚古墳の南側約100mに位置します。直径14m程度の円墳です。聖徳太子の舎人で「黒駒」の世話をしていた「調子麿」の墓と伝えられています。平成12年度に古墳の北側で行った発掘調査では、馬具などの表現を施した精巧な造りの土馬の頭部が出土しました。時期は不明ですがあまり類例のないものです。
史跡 三井
法輪寺より出土する瓦には「王井」の文字を刻印した瓦が出土しており、せん積みというその特異な構造ということからも、法輪寺とこの井戸とはかなり密接な関係があったと推察されます。
東福寺遺跡
東福寺遺跡は斑鳩町東福寺を中心に展開する遺跡です。この辺りにはその名のとおり東福寺という寺がかつてありました。明治の廃仏棄釈に伴い廃寺となり、今ではその名を地名に残すのみです。この遺跡からは古墳時代の土壙や掘立柱建物、飛鳥時代の掘立柱建物、また、中世の井戸や建物など東福寺に関係すると思われる遺構が見つかっています。