調子丸古墳 〈上宮遺跡公園周辺エリア〉

聖徳太子の従者であり、愛馬「黒駒」の世話をしていたという調子麿を埋葬したという伝承によって命名された古墳です。
古墳はほとんど裾を削り取られ、水田化されているため、現状は径14m程度ですが、古墳周囲での発掘調査から直径30m級の円墳と考えられています。平成12年度の発掘調査では、馬具などの表現を施した精巧な作りの土馬の頭部が出土しました。その他、円筒埴輪や器材埴輪なども出土し、それらの年代から5世紀中頃の造営とされています。
また、江戸期の『大和名所図会』の絵図にあり、古くから著名な古墳であったようです。
太子の愛馬黒駒の墓との伝承がある駒塚古墳の南約100mに位置し、南側からは、二つの古墳を同時に眺めることができます。
※古墳に立ち入ることはできません。

基本情報

所在地
生駒郡斑鳩町東福寺1丁目5
アクセス
JR法隆寺駅より徒歩約22分
JR王寺駅または近鉄筒井駅から奈良交通バス「法起寺口」下車 徒歩5分
斑鳩文化財センター公式ホームページ
https://horyuji-ikaruga-nara.or.jp/b-center/cul...