駒塚古墳 〈上宮遺跡公園周辺エリア〉

国道25号線の南側の平地部分に所在します。前方部端部が完全に削り取られているため、墳丘規模は確定していませんが、全長60m級の前方後円墳と考えられています。

斜面に敷かれた葺石と、埴輪、土師器が出土し、それらの遺物から、古墳の造営時代は4世紀後半頃と推定されています。

埋葬施設については「墓壙(ぼごう)」の掘り下げを行っていないため明らかではありませんが、墳丘に乱れがないことから、未盗掘である可能性もあげられています。

駒塚の名前の由来は、林宗浦『和州旧跡幽考』(江戸期)に駒塚とあることからで、古墳名は聖徳太子の愛馬である「黒駒」を葬ったとの伝承に由来します。
駒塚古墳の南側には、太子の愛馬黒駒の世話をしたという、太子の従者・調子麿の墓と伝わる調子丸古墳が並んでいます。
※古墳に立ち入ることはできません。

基本情報

所在地
生駒郡斑鳩町東福寺1丁目
アクセス
JR法隆寺駅より徒歩約22分
JR王寺駅または近鉄筒井駅から奈良交通バス「法起寺口」下車すぐ
斑鳩文化財センター公式ホームページ
https://horyuji-ikaruga-nara.or.jp/b-center/cul...