成福寺(伝・葦垣宮) 〈上宮遺跡公園周辺エリア〉

成福寺は、富雄川西岸の上宮遺跡公園の南にあり、本堂は朽ち果ててなくなりフェンスの中には、壊れかけた境内社の子守神社と、「太子道」と彫られた石碑や、成福寺の楼門の前にあった石標だけが残っています。
この周辺は『大安寺伽藍縁起』にある「飽波宮葦垣宮(あくなみあしがきのみや)」の伝承地で、聖徳太子が膳妃と晩年を過ごし、相次いで亡くなられた場所であり、その跡に建てられたのが成福寺といわれています。
明治末期には、事実上廃寺になったとみられていますが、本尊の木造聖徳太子立像(孝養像)は鎌倉時代の秀作で、重要文化財に指定されています。また奈良国立博物館のX線CTスキャン調査により、この仏像内部に木造菩薩半跏像等が納入されていた、というニュースが2021年2月に発表されたのも記憶に新しいところです。

基本情報

所在地
〒636-0113 奈良県生駒郡斑鳩町法隆寺南3丁目5−20 成福寺
アクセス
JR大和路線法隆寺駅下車 北東徒歩18分