藤ノ木古墳 〈法隆寺周辺エリア〉

藤ノ木古墳は、法隆寺の西約350mに位置する6世紀後半の円墳です。

完全未盗掘の状態で発掘され、両袖式の横穴式石室内に納められた朱塗りの家形石棺が確認されました。また、金銅製透彫鞍金具に代表される装飾性豊かな馬具の出土によって一躍有名になり、二人の人物が玉纏の太刀や金銅製の冠・履など豪華な副葬品とともに埋葬されていることが明らかになりました。古墳の築造時期から、被葬者は聖徳太子の身近な人であると考えられています。

平成3(1991)年には国史跡に指定され、続いて平成4(1992)年には、多くの出土品が国宝に指定されました。

また、斑鳩文化財センターでは、常設展にて、藤ノ木古墳出土品の精巧なレプリカを展示しておりますので、合わせてご覧いただくと理解を深めていただくことができます。

さらに、春と秋には、石室特別公開が開催されています。大きな花崗岩を用いた石室内に入れるチャンスです。縄掛突起付きの蓋石のある家形石棺の実物を見ることもできます。

基本情報

所在地
〒636-0115 奈良県生駒郡斑鳩町法隆寺西2丁目1795番地
アクセス
法隆寺南大門前より西へ徒歩5分
JR王寺駅または近鉄筒井駅から奈良交通バス「斑鳩町役場」下車、徒歩5分
お問合せ
斑鳩文化財センター
TEL 0745-70-1200
斑鳩文化財センター公式ホームページ
https://horyuji-ikaruga-nara.or.jp/b-center/
駐車場