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継子地蔵・石仏・極楽寺共同墓地〈松尾道沿い〉
現代でも、斑鳩町で一番大きい墓地である「極楽寺墓地」は、古くは「光明山極楽寺」という法隆寺に属するお寺でした(現在は廃寺)。 創建は定かではありませんが、残された文献からは、鎌倉期には存在していたものと思われます。 極楽寺墓地の入り口の地蔵堂の石地蔵には、1521年の銘があり、「継子地蔵」とも言われ、地域の昔話として二つのお話が語り継がれています。
〈継子地蔵の伝説〉
昔このあたりで、まま母がだんごを作りお地蔵さまに供えました。すると、山からカラスが来てだんごをさらっていきました。まま子はカラスの罪をきせられてしまいました。
そんな時、まま母がお地蔵さまにお参りしました。帰りかけると後ろから髪を引っ張られ、驚いて振り返りました。祠の軒につるした鰐口(大きな鈴)の紅白の紐が髪に巻きつき、振り離そうとすると、一層巻きつきます。たまりかねて「助けてぇー」と大声を出しました。
叫び声を聞いてお寺から院主さんが出てこられて、念仏を唱えてお祈りをされると、髪はまま母の頭にもとのようにおさまりました。
それからは、まま母の心がすっかり改まりやさしい母親になったとのことです。
〈飯乞(ままこい)地蔵の伝説〉
このお地蔵さんは、左手に大きなニギリメシをお持ちでござる。人が死ぬと枕元に一膳飯(いちぜんめし)を供えられる「一膳飯だけでは、あの世へ死出の旅路も腹が減り心細かろう。ニギリメシを乞うならば、わしがここで進ぜよう」と、墓地の入口におられるという。
なお、斑鳩町役場前国道の南側の「日切地蔵」にも、継子地蔵の伝承があります。
また、極楽寺共同墓地は、古くから近郊の人々の先祖代々の墓地となっています。
〈継子地蔵の伝説〉
昔このあたりで、まま母がだんごを作りお地蔵さまに供えました。すると、山からカラスが来てだんごをさらっていきました。まま子はカラスの罪をきせられてしまいました。
そんな時、まま母がお地蔵さまにお参りしました。帰りかけると後ろから髪を引っ張られ、驚いて振り返りました。祠の軒につるした鰐口(大きな鈴)の紅白の紐が髪に巻きつき、振り離そうとすると、一層巻きつきます。たまりかねて「助けてぇー」と大声を出しました。
叫び声を聞いてお寺から院主さんが出てこられて、念仏を唱えてお祈りをされると、髪はまま母の頭にもとのようにおさまりました。
それからは、まま母の心がすっかり改まりやさしい母親になったとのことです。
〈飯乞(ままこい)地蔵の伝説〉
このお地蔵さんは、左手に大きなニギリメシをお持ちでござる。人が死ぬと枕元に一膳飯(いちぜんめし)を供えられる「一膳飯だけでは、あの世へ死出の旅路も腹が減り心細かろう。ニギリメシを乞うならば、わしがここで進ぜよう」と、墓地の入口におられるという。
なお、斑鳩町役場前国道の南側の「日切地蔵」にも、継子地蔵の伝承があります。
また、極楽寺共同墓地は、古くから近郊の人々の先祖代々の墓地となっています。
基本情報
- 所在地
- 奈良県生駒郡斑鳩町法隆寺
- アクセス
- ◦JR法隆寺駅下車 徒歩約30分
◦JR法隆寺駅よりバス「法隆寺参道」行、終点下車 徒歩約15分
◦法隆寺東大門より徒歩約3分